【闘病エッセイ】

 今の世の中、心の病気の人が増えた気がします。
 心の病気に悩まされて、生活に困っている人がいるのではないでしょうか?
 そんな方に私なりの考え方を伝えたいと思います。
 あくまでも私個人の考え方ですが。

 たとえ話をします。
 家を二軒想像してみて下さい。コンクリートでできた基礎の部分の土台。そして、木造一戸建ての上物。
 片方はプロが基礎の部分を作ります。もう片方はあなたが作ります。上物は、どちらも同じプロの大工さんが建ててます。

 さて、どちらも見た目は全く同じに完成しました。そんなときに、地震が起きます。どちらの家の方が地震に耐えられるでしょうか?
 この問いの答えは、大抵の人はプロの人が基礎を作った方が、地震に耐えられるではないでしょうか? 私もその通りだと思います。

 では、これを病気に当てはめてみましょう。
 上物の大工さんはお医者さんを指しており、基礎の部分は患者さんを指しております。そして、地震は発作です。

 つまり、何が言いたいかというと、いくらお医者さんが薬を飲めと言っても、それは上物の部分の治療でしかありません。基礎の部分には足りていません。
 基礎の部分は何かというと、服薬はもちろんのこと、適度の運動、質の良い睡眠、栄養バランス、生活リズム、ストレス軽減などです。
 患者さんが努力をしないと、お医者さんではどうにもならないところです。

 私も心の病気を大なり小なり持っています。
 自分なりに基礎を作ることを工夫してみて、体調は良くなりつつあります。
 私は『治らない病気』と診断されていますが、私自身は『治る』と信じて、色々とトライ&エラーを繰り返しています。

 心の病気が、脳の怪我のようなものなら、脳も一部ではありますが、再生機能があるらしいです。その再生機能を持つところが、病気の原因だった場合は、治ると思いませんか?
 まだ、人間の脳は全貌が解明されていません。『治らない』と判断するのは、私個人としてはどうかと思います。
 実際に、昔は治らない病気とされていたものも、現代医学では治る病気となったものもあるのではないでしょうか?

 ※これらの考え方は、私個人のものであり、医学的に基づいたものではありません。

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